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三軒茶屋のまちづくり

区は、今年3月に「三軒茶屋駅周辺まちづくり基本方針」を『三茶Crossing』と名付け、三茶の将来ビジョンを示しました。

が、既に平成18年「三軒茶屋駅周辺地区交通バリアフリー基本構想」を策定し、「人や自転車が安全に通行できない」「歩道が狭い」「地下へのエレベーターが少ない」「バス停が分散しバスの乗り降りが不便」などなど、多くの課題をあげて、鉄道事業者、警察、行政など関係機関がそれぞれが課題解消に向けて取り組んできました。しかし、まだまだ多くの課題がそのまま残ったままです。

三茶の『三角地帯』(第4工区)の再開発もその一つです。

地権者の皆さんによる再開発組合で取り組んでいらっしゃいますが、地権者の高齢化や世代交代、再開発に対する意見の相違など様々な要因で、なかなか進んでいない状況もあります。

ビジョンを示し取り組むことは大いに賛成ですが、地元住民、来訪者にも快適に過ごしていただくには、都市基盤の整備が最も重要だと、私は考え議会でも具体的に提言してきましたが、区はどうも再開発ありきの対策を考えているようです。。。

基本方針には、

(1)古くから交通の要衝にありながら、公共的な空間や動線が不足している

(2)築40年以上経過した駅施設や首都高速道路、一部建替え困難な老朽建築物等が存在する

(3)商業系地域と住居系地域の調和をとった土地利用が難しい

と、「三軒茶屋駅周辺は交通結節点としての機能を有する一方で、都市基盤には課題が多く、適切に維持・更新を行っていかなければならない。」と示していますが、解消に向けた取り組みなどは、これから策定する基本計画に盛り込むとし、イメージが示されただけでした。

 

三茶駅周辺の3つの課題とは?

(1)公共空間と動線の不足について

三軒茶屋駅の乗降客数は、2018年度は1日平均14万1100名(東急電鉄HPより引用)と区内で最も多い駅になっています。

しかし、再開発が進む「下北沢駅」は駅前広場が整備予定、「二子玉川駅」は公園が隣接するなど、災害時など人が滞留できる場所が確保できています。

一方「三軒茶屋駅」は、人が滞留できる場所はなく、田園都市線が運休するたびに、分散したバス停に長蛇の列ができるなど、街に人が溢れる状況です。地震などの災害時はどうなるか不安との声もいただいています。

 

分散しているバス停留所(9か所)あり、歩道が狭いためベンチのない停留所も多いです。

 

タクシー乗り場もないため、路上駐車が当たり前になっています。

 

三軒茶屋は国道246号線によって南北に分断され、人の行き来がスムーズではなく、その解消のためには、地下へのアプローチをしやすくした上で、地下空間の活用が不可欠であり、鉄道事業者など関係機関での協議の場が必要だと訴えていきました。

それもやっと動き出したところで、以前ここでご報告した通り「三茶~三宿交差点間」への新たな横断歩道設置に向けた協議もやっと進みました。

(2)築40年以上経過した駅施設や首都高速道路、一部建替え困難な老朽建築物等が存在する

三軒茶屋駅も首都高3号線も1970年代に運用が始まっており、首都高3号線は大規模改修も計画され、駅舎についても近い将来改修が必要になります。

また、駅周辺にはマンションなど共同住宅が多く、建物の更新も簡単にはいかない状況もあります。

(3)商業系地域と住居系地域の調和をとった土地利用が難しい

駅周辺は、三軒茶屋も太子堂も、商店街の一本奥の通りは住宅地が広がっているため、開発できる面積がほとんどなく、住環境を守る緩衝地の確保も厳しい状況にあります。

このような様々な課題があるにも関わらず、それらを進めるための検討も関係機関との協議も進んでいないにも関わらず、先日行われた「三軒茶屋駅周辺まちづくり会議」の第1回目が開催され、街の魅力を再発見するなどソフト面でのアプローチが始まりました。

大事なことではありますが、やはり基盤整備を進めるための取り組みを実施していくべきだと思います。

いずれにしても、三軒茶屋が再開発が進んでいる渋谷、二子玉川に埋もれないよう、街の魅力を高めていけるよう取り組んでいきたいと思います。

 

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